ポイント2:作品の見せ方を工夫しよう!

作品の背景をすっきりさせる

作品を普通に撮影すると、フレームの中に作品の後ろ側、床と壁の境目などが入り、作品の背景がゴチャゴチャしてしまいます。作品以外のものがいろいろ写っていると、見る人の目を作品に集中させることができません。

作品鑑賞の邪魔にならないようにするため、布や紙を使って、シンプルな背景をつくりましょう。紙をスロープ状にすることで(アールをつける)、壁面と床面の切れ目のない背景が作れます。

プロが撮影に使う道具。
プロの道具がなくても、カレンダーの裏や模造紙を使って同じようなことができます。下の写真は、模造紙を使っています。左は模造紙を下に敷いただけ。右は、模造紙でアールをつけました。

右のセッティングで撮影したもの。
壁とテーブルの間にラインが入ってしまう。
壁が白くてもやはりラインが入ります。

右のように模造紙でアールをつけました。作品鑑賞に集中できますね。 壁とテーブルの境目が入りません。


作品質感に応じた素材と組み合わせる

作品の下に布や紙を敷く場合は、作品の形状や色合いがはっきりわかるよう、単色でシワのないものを選びましょう。シワは写真に写ると、肉眼で見るより数段目立ちますので気をつけてくださいね。

敷物の色や質感は、写真で伝えたいイメージに合わせて選びます。たとえば、素材がつるっとしている陶器なら、ざらっとした質感の紙を敷くと映えますし、作品と同系色でまとめれば作品の雰囲気が強調されます。

ホームセンターなどで購入できる壁紙を利用する方法もあります。様々な色・模様・質感のものがありますし、比較的安価です。アクリルなどの、光沢のある半透明の板を使うと、作品の裏側から光が写り込んでユニークな写真になります。和食器などの写真では、黒いアクリル板を背景にして、後ろから光を当てることも多いようです。

特に新しい道具を購入しなくても、身の回りにあるものをいろいろ試してみるとおもしろいですよ! 下の写真は、家にあるもので撮ってみました。

指輪をすりガラスの皿の上にテープで固定しました。
布の下にティッシュを入れて角度をつけています。布はめがねクロス。

作品を背景から浮かせる

工芸品のカタログをよく見てみると、作品は鮮明に写っているのに、背景は少しぼやけている写真が多いことに気づきます。こうした写真では、何センチかの「上げ底」をして、作品を床面や机上から浮かせています。

上げ底すると作品と背景に距離ができるため、影が薄くなり、雰囲気が出ます。光源の方向も気にならなくなるので、見る人は作品にさらに集中できます。

上げ底の方法は、作品の大きさや形によって変わりますが、作品の下に隠れるような大きさのものを敷いて、その上に作品を置くのが基本です。例えば、作品が大きな皿であれば、その下に厚めの文庫本を敷けば、上げ底することができます。

テーブルの上において撮影。
1センチほど浮かしてみました。

さて、ここで問題です。上のトレイの大きさはどのくらいでしょうか?  この写真でわかりますか?

 

作品の大きさがわかる写真

商品ページには商品のサイズが記載されていますが、写真のイメージで注文してしまう購入者も多いものです。写真だけを見たときの印象で届いた商品を見ると、「意外に大きいな」とか「こんなに小さかったのか」と、期待ハズレになってしまう可能性があります。そういう誤解を防ぐため、大きさがわかるようにする工夫も必要でしょう。

このトレイは、直径約9センチです。トレイというより茶托なのですが…。

名刺をヨコに置いてみました。

柿の種を載せてます。
やっぱり本来の使い方をすると、大きさが一番よくわかりますね。